Hot Wheels(ホットウィール)とは、アメリカのマテル社の小さなダイキャスト製ミニカーのこと。そのスケールは統一されているわけではないけれど、大きさは全長およそ7cmまたはそれ以下くらいであり、これは決められたサイズのパッケージに全てのモデルを収める必要があるという制約からでしょう。他の一般的なミニカーにならうならばスケールサイズは1/64スケールと呼ぶことができます。
Hot Wheels(ホットウィール)の魅力は?と聞かれれば、忠実さよりもバランスを優先させたそのフォルム、ちょっと派手めな色使い、そして低くローダウンされた車高に太いタイヤなど、車好きのツボをガッチリと押さえたその作りと言えるでしょう。これらは日本製の有名ミニカーなどの作りとは正反対とも言えるほどメリハリをもつものであり、ホットウィールの大きな魅力となっています。
また、1968年に誕生した歴史あるHot Wheels(ホットウィール)は、常にそのモデル数を増やし続けているため、コレクションとしても飽きることがないというかその終わりは果てしなく遠いものでしょう。それから、玩具店や輸入専門店などで1台200円くらいから手に入れることができるというリーズナブルさ。コレクションする上ではこんな手の届きやすさも忘れてはならない魅力です。というか、抜けられない原因かもしれませんが・・・。
下の写真のようなブリスターパックに収められたHot Wheels(ホットウィール)は、同じ形の車でもペイント色、グラフィックやホイールなどだけを違えた多くのバリエーションモデルが存在しますが、1番最初に発売されたモデルを“FIRST EDITIONS(ファーストエディション)”または2007年以降は“NEW MODELS(ニューモデル)”、最後のモデルは“FINAL RUN(ファイナルラン)”と呼ばれそれ以降同じ型のモデルが生産されることはありません。
さらに、レギュラーモデルとは大きく異なるスペシャルなグラフィックとホイールなどの仕様の“TREASURE HUNT(トレジャーハント)”はHot Wheels(ホットウィール)の超レアなシークレットアイテムです。トレジャーハントは玩具店などではレギュラーモデルに混じって同価格で売られるわけですがその台数は極めて少量のため遭遇することはとても困難であり、専門店などでは1台数千円以上の値が付きます。
世界中にいるHot Wheels(ホットウィール)コレクターの正統派の多くは、パッケージの台紙部分であるカードと呼ばれる部分も含めてを1台のホットウィールのモデルであるとの考えから、ブリスターパックを開封せずにコレクションします。しかし、極細のステンレス車軸と滑らかなナイロンホイールによる転がりのよさも大きな特長として謳われるホットウィールだからこそ、手にとって触れてスィ〜っと走らせたい私の場合はすぐ開封してしまってるというわけです・・・。
ホットウィールはこんなカード付きのブリスターパックで売られています。